南ア林道に土砂流入 バス運休一時300人足止め

 14日午後、南アルプス市芦安芦倉の県営林道南アルプス線で、土砂の流入が確認され、山梨県は同4時ごろから広河原-夜叉神峠ゲート入り口間(約14キロ)を通行止めとした。登山客約300人が広河原山荘に足止めされたが、15日午後までに下山した。
 県中北林務環境事務所などによると、林道はマイカー規制を実施しており、土砂流入があったのは広河原から東に約1キロの場所。幅約4メートルの林道に土砂が流入して幅2メートル以上をふさいだ。県は復旧作業を進め、15日昼ごろに土砂の撤去が完了した。通行止めの解除は台風7号の通過後に安全確認をした上で検討する。
 同区間で路線バスを運行する山梨交通は、通行止めを受けてバスを運休。山梨交通などによると、広河原山荘では約300人の登山客が足止めされた。同社は土砂の撤去後に下山専用のバスを運行し、下山を希望する人は多くがバスやタクシーなどで同市芦安地区の観光駐車場まで戻り、一部は早川町奈良田方面に下山した。

(山梨日日新聞 2024年8月16日掲載)

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