2024.1.06 News / 登山 / 自然文化 / 環境保全 /

芦安ファンクラブ・清水会長「地域の魅力知って」
南ア エコパーク登録10年

芦安ファンクラブの活動などについて説明する清水准一会長=南アルプス市内

 特定NPO法人芦安ファンクラブの会長を務める清水准一さん(74)は、県内の小中学生への登山教室や登山ガイドを通じ、南アルプスの魅力を伝える活動を続けている。「エコパークに登録されたから良しで終わるのではなく、さらに自然を保護する取り組みを具体化する必要がある」と語る。
 ファンクラブは北岳山荘など三つの山小屋を管理。登山者が安全安心に登山できるように取り組むほか、南アルプスに生息する希少な高山チョウの採取を防止するためのパトロールや、県内の小中学生に地域の歴史文化を伝える環境教育などをしている。「住民や登山者が自然環境の保護と適正利用を意識し、南アルプスの素晴らしさに気付いてもらえるといい」
 エコパーク登録の認知度を上げようと、登山ガイドの充実に力を注いできた。登録が実現した2014年、芦安ファンクラブの会員を含め、県内の登山ガイドらでつくる「南アルプスガイドクラブ」を結成。登山者に高山植物や山の歴史などを説明している。「登山者に満足してもらえれば、次は友人を連れて登山するなど、多くの人が南アルプスを訪れることにつながる」と語る。
 現在、南アルプスの登山者は県外が9割を占めており、県内在住の登山者は伸び悩んでいる。「登山を通じ、次世代を担う子どもたちに南アルプスが地域住民の財産であることを自覚してもらえるようにしたい」
 登山道は経年劣化で荒廃が進んでいる。南アルプスの魅力を伝えるためには、登山者が安全に歩ける環境を整えておく必要があるといい、「修復などを進め、登山目的の観光客が楽しめるようになればいい」と話した。

(山梨日日新聞 2024年1月3日掲載)

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