写真家 平賀淳さんしのぶ

南ア・芦安山岳館で企画展

 昨年5月18日に米・アラスカ州の山で滑落し、亡くなった山岳カメラマン平賀淳さん=甲斐市出身=の企画展「追悼 平賀淳 キロク キオク RECORDED-MEMORY」(南アルプス市、山梨日日新聞社、山梨放送主催)が18日、同市芦安芦倉の市芦安山岳館で始まった。平賀さんがヒマラヤで撮影した作品や遺品などが並んでいる。
 ネパールのイムジャ湖からヒマラヤ山脈を写した作品や、平賀さんが登山する様子を写した写真など100点以上を展示。事故当時に着用していたサングラスや寒冷地で使用していた帽子、テントなどの登山道具も並んでいる。
 セレモニーでは平賀さんの家族や友人ら約70人が出席。親交があったアルピニスト野口健さんは平賀さんとの登山を振り返り、「淳君とセットで山を登ることが大きな目標だった。淳君を失い山を登る意味があるのかと考えたほどだった」としのんだ。
 企画展は来年3月10日まで。7月23日には、プロトレイルランナー山本健一さんらのトークイベントを予定している。入館料は大人(中学生以上)500円、子ども(小学生)250円。午前9時~午後5時。水曜日、年末年始(12月27日~1月3日)は休館(7月19日~8月31日は無休)。問い合わせは市芦安山岳館、電話055(288)2125。

(山梨日日新聞 2023年6月19日掲載)

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