2021.4.30 News / 芦安山岳館 /

南ア山小屋 完全予約制に

 南アルプス市と市観光協会は、2年ぶりに営業を再開する南アルプス山域の市営山小屋の宿泊について、インターネットでの完全予約制とする。これまでは予約しなくても利用可能だったが、新型コロナウイルスの感染予防のため宿泊者を事前把握し、宿泊人数も半数程度に抑える。
 市観光施設課によると、昨シーズンは新型コロナの感染拡大に伴い、市営山小屋の営業を中止したが、今季は人数を制限して営業することを決めている。
 対象は市が運営する北岳山荘、白根御池小屋、広河原山荘、長衛小屋の4施設。6月25日から営業を開始し、1日当たりの宿泊人数(4施設合計)は、例年の約6割減となる169人に制限する。テント場の利用者数も上限を210人に設定する。
 5月1日からインターネットで受け付けを始める。利用者は市観光協会のホームページから予約し、クレジットカードなどで決済する。決済完了後に配信されるQRコードを山小屋で提示し、チェックインする。
 山小屋では受付時に検温や手指消毒を実施するほか、食堂には飛沫感染防止のアクリル板を設置し、寝床はパーティションで仕切りを設ける。
 同課の担当者は「感染対策を徹底して登山者を迎えたい。利用者もルールを守って登山を楽しんでほしい」と話している。

(山梨日日新聞 2021年4月30日掲載)

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