【特集】色づく北岳 秋深まる
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訪れた13日は3連休の中日に加え、一日を通じて雲一つない快晴。登山口の拠点となる広河原には、早朝から100人を超える登山者が集まり、北岳や仙丈ケ岳などを目指した。
- 紅葉に染まる北岳を目指す登山客。紅葉は標高2000メートル付近が見頃を迎えていて、ダケカンバやナナカマドなどが黄色や赤に色づいている
- 広河原から北岳の登山道に入るつり橋。遠くには朝焼けの北岳を眺めることができた

登山客でにぎわう白根御池小屋。周囲の木々は色づき、多くの登山客が写真を撮るなどして紅葉を楽しんでいた
北岳の紅葉は2000メートル付近が見頃。白根御池小屋から北岳肩の小屋へ向かう「草すべりルート」周辺では、ダケカンバが黄に、ナナカマドが赤にそれぞれ鮮やかに色づき、登山者の目を楽しませてくれる。山小屋のスタッフは「天候不順の影響で、今年は色づきが良くない」と話していたが、眼前に広がる光景は登山の疲れを忘れさせてくれる。
白根御池小屋は多くの登山客でにぎわっていたが、11月4日の営業終了後に向けた準備の真っ最中。小屋南側にベニヤ板で壁を作り、冬季に草すべりルートで多発する雪崩に備えていた。冬は、そう遠くない。
2013年10月19日付 山梨日日新聞掲載