南アルプス、エコパーク登録へ 11日夜にも決定

 山梨、静岡、長野の10市町村が目指している南アルプスの生物圏保存地域(エコパーク)登録について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のMAB国際調整理事会は11日夜(日本時間)からスウェーデンで審査する。文部科学省によると、同日午後9時半から12日午前0時半(日本時間)にかけて行われる予定。ユネスコの国際諮問委員会は、既に南アルプスについて登録を「承認」すべきとしており、理事会でエコパーク登録が正式に決まる見通し。

 エコパークは、生態系の保全と持続可能な活用の両方を図るのが目的。南アルプスは南アルプス市と早川町の全域、韮崎市、北杜市の一部と静岡、長野県の計10市町村にまたがる約30万2000ヘクタールが対象となっている。

 地元市町村は南アルプスの世界自然遺産登録を目指していたが、2003年の国内候補に選ばれず、エコパーク登録に転換した。昨年9月に文科省がエコパークに国内推薦することを決定。4月、諮問委員会がエコパーク登録にふさわしい場所と高く評価し、登録を「承認」すべきだと調整理事会に勧告した。

(2014年6月6日付 山梨日日新聞)

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