2013.8.23 News / 登山 / 人物・団体 /

山好き高じ山岳救助隊に 原口巡査長埼玉県警から“転職” 登山者の安全確保へ奔走

 埼玉県鴻巣市出身で、南アルプス署百田駐在所の原口健治巡査長(39)は、山岳救助隊のメンバーとして活躍している。埼玉県警の一般職として勤務していたが、学生時代に100回以上訪れた山梨の雄大な山へのあこがれが強く、山好きな妻と共に山梨へ移住。原口巡査長は「山に囲まれて仕事ができて幸せ」と喜びをかみしめている。

 原口巡査長は2003年、山梨県警に採用された。バイクが好きだった学生時代、ツーリングで山梨には頻繁に訪れていたため親近感はあった。登山経験はなかったが、警察学校時代の訓練で本格的に経験し、強い興味を持つようになり、埼玉県警から山梨県警に移ることを決断した。

 2年前からは南アルプス署山岳救助隊の主要メンバーに。何度も救助に当たり登山の厳しさを実感すると同時に、「自分のように山が好きで、県外から訪れる人との出会いもうれしい」と言う。

 強い使命感を持つようになり、「山の知識を生かし、どのような手段で救助すればいいか適切な判断ができる」と、上司の小林幹生地域課長の信頼も厚い。充実した日々を送る原口巡査長は「県内はどの署の管内にも山がある。大好きな山梨で、県民の安全のため、一生懸命に楽しく山と関わりたい」と話している。

 (山梨日日新聞 2013年8月23日付)

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