マイカー規制 来月25日から実施 南アルプス2ルート、協力金も

 南アルプス山岳交通適正化協議会(会長・中込博文南アルプス市長)は11日、南アルプス・広河原に通じる県道、林道のマイカー規制について、6月25日から実施することを決めた。規制は11月9日までの138日間。2008年から導入した、通行者に片道100円の負担を求める協力金制度を今年も継続する。

 マイカー規制は、渋滞の解消や排ガス抑制による自然保護が目的。南アルプス林道(夜叉神~広河原間14キロ)と、県道南アルプス公園線(奈良田~広河原間18キロ)の2ルートで行う。

 協力金は、バスや乗り合いタクシー利用者らが任意で片道100円を支払う。収益はゲート管理費などに充てられ、昨年は5万8531人(99.9%)が協力した。

 県庁で11日に会議が開かれ、昨年の実績報告の後、マイカー規制期間などを盛り込んだ実施要領案を承認した。

 これまで協議会では、マイカー規制開始時期の前倒しなど規制期間の拡大を検討してきたが、会議では道路の安全上などの理由から難しいことを確認。期間拡大の議論は終止符を打つことになり、規制開始日、終了日を登山者の多い休日に合わせられるかなどを今後の課題とした。

(2012年5月12日付 山梨日日新聞)

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