南ア舞台 海の民話アニメに 「神部神社の曳舟」完成

関係者に披露されたアニメ「神部神社の曳舟」=南アルプス市役所
南アルプス市が舞台の民話を題材にしたアニメ「神部神社の曳舟」が完成した。日本各地に残された海にまつわる民話をアニメ化し、子どもたちに語り継ぐ日本財団と一般社団法人日本昔ばなし協会の「海ノ民話のまちプロジェクト」の実行委員会が制作。19日に市役所で関係者に披露された。
アニメは5分36秒。大和の国(現在の奈良県)から甲斐の国へ、神様を舟で運んだという物語。神様が気に入った地に建てたとされる神部神社(同市下宮地)で行われている、氏子が境内で木製の舟を引く「曳舟神事」にまつわる民話を題材にしている。実行委が半年前から、市教委などに聞き取りをして完成させた。
19日は、制作を手がけた沼田心之介監督らが市役所を訪れ、金丸一元市長に「海ノ民話のまち認定証」を贈った。
アニメ制作は、日本財団が進める「海と日本プロジェクト」の一環。全国各地の海にまつわる民話を映像化し、込められた思いを次世代に伝えることを目的に2018年度から実施していて、県内では4作品目。市によると、市内小学校への出前授業や、3月に行われる曳舟神事、市内のイベントなどで上映する予定。
(山梨日日新聞 2025年12月20日掲載)



