2008.10.24 News / その他 /

山岳遭難20件に急増 今秋の山梨県内 秩父山系が最多

 山梨県内で今秋、山岳遭難が急増していることが23日、県警のまとめで分かった。遭難件数(9月1日-10月22日)は20件で、前年同期に比べ7件多く、遭難者数も18人増の33人に上っている。遭難者はいずれも県内を含む関東エリアの登山者だった。県警は「景気後退や原油高の影響で、関東近県からの登山者が増えている。軽装、強行日程の登山は控えてほしい」としている。

 県警地域課によると、遭難者の内訳は死者1人(前年同期比2人減)、負傷者7人(同3人減)、行方不明者1人(同1人増)、けがなし24人(同22人増)だった。山岳別では秩父山系が9件で最も多く、次いで御坂山系と南アルプスが各4件となっている。

 今年1月以降の遭難件数は77件(同29件増)、遭難者数は93人(同43人増)でいずれも大幅に増加。県警は来年3月末まで秋・冬山登山セーフティーキャンペーンを実施していて、今後は冬山シーズンに備えた山岳装備品の点検や山岳救助隊員の研修を行う。

(2008年10月24日付 山梨日日新聞)

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