2022.4.28 News / 道路情報 /

南ア協力金300円に

県道・林道 収益減で値上げ

 南アルプス山岳交通適正化協議会(会長・金丸一元南アルプス市長)は27日、南アルプス市地域防災交流センターで開いた会合で、南アルプスの広河原に通じる県道と林道のマイカー規制期間中に通行者に求めている協力金について、中学生以上は200円から300円に上げることを決めた。新型コロナウイルス感染拡大による通行者の減少を理由としていて、値上げは2019年以来2度目。一方、マイカー規制については、6月24日~11月3日の133日間とすることを確認した。

 県南アルプス観光振興室によると、今回の協力金の値上げは、新型コロナ感染拡大による協力金の減少を受けた対応。2年ぶりにマイカー規制を実施した21年は、期間中(昨年6月25日~11月3日)の通行者が2万6467人。新型コロナ感染拡大前の2019年(5万6213人)より、53%減少したという。「コロナ禍で予想以上に通行者が減った。ゲート管理員や駐車場整理員、交通誘導員などを配置する必要性は変わらず、これまでの協力金では経費がまかないきれない」(担当者)としている。小学生以下の無料は変更しない。今シーズンの利用者は1万9974人(前年度比75%)を見込んでいる。

 協力金は、規制にかかる経費の一部を確保するため、08年に制度を導入。中学生以上の通行者に100円、小学生に50円の負担を求めてきた。19年には人件費の増加を理由に、価格の改定を初めて実施。中学生以上200円、小学生以下無料とした。

 規制は林道南アルプス線(夜叉神-広河原、14キロ)と県道南アルプス公園線(早川町奈良田-広河原、18キロ)の2区間で行う。規制期間中は一般車両は通行できず、路線バスやタクシーを運行する。路線バスやタクシーの通行可能時間は午前5時半~午後6時。

(山梨日日新聞 2022年4月28日掲載)

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