2020.6.25 News /

夏山シーズン前に山岳訓練

薬師岳で南ア署

登山道の危険箇所にピンク色のテープを巻く山岳遭難救助隊員=南アルプス市芦安芦倉

登山道の危険箇所にピンク色のテープを巻く山岳遭難救助隊員=南アルプス市芦安芦倉

 南アルプス署は23日、南アルプスの本格的な夏山シーズンを前に、薬師岳で山岳遭難事故の救助に備えた登山訓練をした。

 同署の山岳遭難救助隊員6人がヘルメットやロープなどの装備品を入れた重さ約15キロのリュックサックを背負い、入山。登山道の状況を確認した。登山道で倒木や滑落の危険性がある場所にピンク色のテープを巻くなどの整備をした。

 署によると、2019年の管内の山岳遭難は34件。8割以上の29件が7~9月の夏山シーズン中に集中している。


尾白川渓谷で北杜署

斜面を降りる訓練をする北杜署員ら=北杜市白州町横手

斜面を降りる訓練をする北杜署員ら=北杜市白州町横手

 北杜署などは24日、北杜市白州町横手の尾白川渓谷で山岳遭難救助訓練をした。

 署員や県警山岳遭難救助アドバイザーの竹内敬一さん(66)ら15人が参加。都道府県をまたぐ移動の自粛要請が解除されたことを受け、登山者の増加が見込まれることから、署員の救助技術の向上などのため実施した。

 尾白川渓谷の登山道沿いで行った訓練では、ザイルやカラビナなどの使用方法を確認し、斜面を降下した。滑落した登山者を引き上げる訓練もした。

(山梨日日新聞 2020年6月25日掲載)

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