2020.3.06 News /

自然体験企画で優秀賞

芦安中とNPO、全校登山を評価

 小中学生が参加する自然体験活動の取り組みを表彰する「第18回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」(安藤スポーツ・食文化振興財団主催)の学校部門で、芦安中(石原敬彦校長)とNPO法人芦安ファンクラブ(清水准一会長)が優秀賞を受賞した。30年前から続く伝統行事である南アルプスへの全校登山などが評価された。同コンテストでの上位入賞は県内で初めて。

 コンテストは子どもの健全育成と食文化の発展を目的に2002年から行われ、今回は学校、一般の両部門に全国から214企画の応募があった。芦安中と同法人が受けたのは、最高賞の文部科学大臣賞に次ぐ2番目の賞。

 芦安中では1990年から芦安ファンクラブのサポートを受けながら、北岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山への全校登山に3年間1サイクルで取り組んでいる。コンテストには昨年7月の鳳凰三山(薬師岳、観音岳、地蔵岳)への登山などでエントリーした。

 審査では、登山に向けて事前学習や早朝トレーニングに取り組み、生徒が自分たちで登るという意識付けをしっかり行っている点のほか、地元の自然と文化を守る学習活動の数々が評価されたという。1月25日に横浜市で表彰式が行われ、石原校長や清水会長ら5人が出席した。

 石原校長は「受賞は地域の頼れる先輩たちのおかげ。子どもたちと職員の頑張り、保護者の理解にも感謝したい」と感想。清水会長は「地元に素晴らしい山があることを認識してもらう取り組み。活動が評価されてうれしい」と話していた。

(山梨日日新聞 2020年3月6日掲載)

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