マイカー規制 今年も7-10月実施 南アルプス林道と県道南アルプス公園線 来シーズン継続の方向

 南アルプスの登山口・広河原に通じる主要2ルートのマイカー規制について協議する「南アルプス山岳交通適正化協議会」(会長・石川豊南アルプス市長)が16日、甲府・県民会館で開かれ、今シーズンのマイカー規制を7月1日から10月31日までの123日間、実施することを決めた。

 林道南アルプス線(南アルプス林道、24キロ)と県道南アルプス公園線(18キロ)を規制し、ルートの安全対策工事を円滑に進める。林道は3年連続、林道と県道両ルートの同時規制は昨年に続いての措置。期間中は一般車両の通行はできず、林道、県道とも業者がバスやタクシーを運行する。

 マイカーからバスなどに乗り換える駐車場は南アルプス市芦安地区に約600台分、早川町奈良田地区に約200台分を確保する。

 両ルートの工事は2006年度中にほぼ終了する見通しとなっているが、周辺の環境保全を図る観点からマイカー規制は来シーズンも継続する方向。

 ただ実施期間をめぐっては、地元観光業者などから「新緑や紅葉のシーズンに合うよう期間を広げてほしい」などと、同ルートの閉鎖期間(11-6月)のうち6月や11月中も規制をかけながら通行可能とする措置を求める声が強く、今シーズン終了後に検討する。

 今シーズンは昨年に続き、係員の配置など交通規制に関する経費は県が負担、駐車場などは地元市町が管理している。工事が終わる来シーズン以降は、登山客らに経費の負担を求めるかどうかについても検討課題になりそうだ。

【写真】今シーズンのマイカー規制実施を決めた南アルプス山岳交通適正化協議会=甲府・県民会館

(2006年2月17日付 山梨日日新聞)

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