今井通子さんら山の魅力を紹介 県立文学館で講演会

 医師で登山家の今井通子さんと、登山家でエッセイストの山口耀久さんの講演会が十五日、甲府・県立文学館講堂で開かれた。十一月二十七日まで同館で開かれている山の文学展関連イベント。

 今井さんは「アルプスの魅力 ヒマラヤの魅力-山に私が学んだもの」をテーマに、女性として世界初の欧州三大北壁完登やエベレスト遠征を通して実感した山の魅力を紹介。「山の空気を享受し、心と体を癒やすというヨーロッパ人の考え方や、発達した山岳交通網がアルプスの魅力。逆にヒマラヤは文明の利器が発達していない分、人間の動物的機能が生かされる」と語った。

 山口さんは「私と甲斐の山」と題し、富士山や八ケ岳、甲斐駒ケ岳登山の思い出を軽妙な口調で語り、会場をわかせた。

【写真】 「アルプスの魅力 ヒマラヤの魅力」と題して講演した今井通子さん=甲府・県立文学館

(2005年10月16日付 山梨日日新聞)

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