2015.7.29 News / 芦安山岳館 /

【南アルプス臨時支局】山小屋周辺でテント設営

広さと自由さ人気ベントで配布

テントでの宿泊を楽しむ登山者=南アルプス・北岳山荘テント場

ストックを両手に持ち、登山道を下る登山者=南アルプス・北岳周辺

 南アルプスは山小屋に宿泊して、山頂や縦走を目指す登山者が多い一方で、山小屋周辺にテントを張って宿泊する人もいる。テントや寝袋、食料持参となるため、持ち物は重くなるが、テント泊する登山者は「気の合った仲間と過ごすことができ、山小屋よりも窮屈感が少ない」と話す。

山小屋は最盛期ともなれば、一つの布団を2人で使うこともあり、週末になるとテント場はカラフルなテントが並びにぎわいをみせる。

北岳山荘のテント場で一夜を過ごした名古屋市の会社員熊谷圭祐さん(34)は「テントは広くて気を使わずに過ごせる。食事を用意するのも楽しいし、夜もすぐ外に出られるので、好きなときに星を眺めることができる」と魅力を語る。愛知県清須市の会社員橘和希さん(31)は「テントを背負いながらの登山はきついが充実感は重さに比例して増す」と話す。

南アルプスでは山小屋の周辺にテント場が設けられている。テント場以外での設営は禁止され、利用方法や料金は各テント場によって異なる。

2015年7月29日付 山梨日日新聞掲載

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