更新日:2018年08月07日
県が「安全登山推進区域」
富士山、八ケ岳、南ア指定
10月から計画書に努力義務
 県は6日、登山の安全確保に関する県条例に基づく「安全登山推進区域」として富士山、八ケ岳、南アルプスの3区域を指定、富士山や赤岳、甲斐駒ケ岳など主な16の山を含むエリアとすることを決めた。10月以降、区域内に立ち入る登山者に対し、登山計画書(登山届)の提出を努力義務とする。

 県観光資源課によると、安全登山推進区域は、(1)富士山6合目より上(一部登山道は除く)の「富士山」(2)赤岳や権現岳、編笠山の「八ケ岳」(3)甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳、鋸岳などの「南アルプス」。3エリアとも登山者に人気がある上、難易度の高い山を多く擁する。

 登山届には名前、住所、緊急時のための親族の連絡先などを記す。県内では県警や地元自治体が登山口などで任意の提出を求めている。ただ、近年は高齢者を中心に遭難事故が多発傾向にあり、遭難者の多くが登山届を出していないのが実態。県は昨年10月に登山の安全確保条例を制定、登山届の提出を努力義務とする「安全登山推進区域」の指定を進めてきた。

 登山届の提出を求めるのは10月20日から。県担当者は「遭難事故が起きた場合、円滑な救助につながる。登山者がリスクを確認する機会にもなる」と話す。

 また、県は同区域のうち、登山に伴う危険性が高いエリアを「重点区域」に指定する準備を進めている。同区域で厳冬期(12〜3月)に登山する場合、登山届の提出を義務づける。

◇安全登山推進区域の指定区域と主な山
◆富士山=おおむね6合目より上(一部登山道は除く)
◆八ケ岳=赤岳、権現岳、編笠山
◆南アルプス=鋸岳、甲斐駒ケ岳、アサヨ峰、仙丈ケ岳、小太郎山、北岳、間ノ岳、農鳥岳、笹山、笊(ざる)ケ岳、鳳凰山、栗沢山

 (山梨日日新聞 2018年8月7日付)