更新日:2017年05月18日
シカの食害 物語で解説
 南アルプスユネスコエコパーク県連絡協議会(会長・金丸一元南アルプス市長)は、ニホンジカによる食害を解説するパンフレットを作った。少年が食害について関心を深めていくストーリーを絵本仕立てにし、地域住民に関心を持つよう呼び掛けている。

 パンフレットは、A5判の30ページフルカラーで2000部を作製した。北海道のイラストレーターがイラストを手掛け、企画とデザインは県内のデザイン会社などが担当。協議会を構成する南アルプス、韮崎、北杜、早川の4市町内の図書館などで無料配布している。

 タイトルは「どうでもいい」。ニホンジカの増加を「どうでもいい。かんけいない」と感じる少年が、ニホンジカの防護柵や畑を荒らされた農家の様子を見て「なにができるか考えてみよう」と意識が変わっていく様子を描いている。学校の窓から見える緑に覆われた草原にシカの群が現れた後、草原が茶色くなった様子などが描かれている。

 ニホンジカの増加で生じる問題点も紹介。シカと車の交通事故の増加や、食害による植物の減少で土砂崩れが起きる可能性を指摘している。

 同協議会事務局の担当者は「幅広い世代にパンフレットを手に取ってもらい、近くの山で起こっている問題に関心を寄せてほしい」と話す。

 【写真】ニホンジカの食害をテーマにしたパンフレット

 (山梨日日新聞 2017年5月18日付)