北岳登山道・広河原―白根御池―草すべりコース

北岳登山道・広河原―白根御池―草すべりコース
 草すべりとは、北岳東面の登山道のうち、おおよそ白根御池―小太郎尾根稜線までをいう。
南アルプスNET−北岳登山道・広河原―白根御池―草すべりコース
【参考タイム】
広河原 3:00


1:30
白根御池
小屋
2:30


1:30
小太郎尾根
に出た所
0:30


0:20
北岳
肩ノ小屋
0:50


0:40
北岳山頂

白根御池(5月)
 広河原から大樺沢コース、白根御池コースの分岐までは沢筋へ向かう大樺沢コースと別れ、右に小沢を見下ろしながら尾根道をたどる。最初は緩やかだが、次第に傾斜が強くなる。針葉樹林の急坂が延々と続く。見通しは利かない。はしごが現われ始めると急坂は終わりが近い。急坂のちょっとした平地には、明治の初めに北岳が開山された時、中宮が置かれた場所で、石積みの跡がある。登り切ると道は平らになる。山腹の左を巻いて、大きな崩壊地の上を通過、小沢に出る。この沢は白根御池小屋の水源にもなっている。沢を横切って下り気味に進むと白根御池小屋に着く。
(広河原から約3時間、下り約1時間半)

 ここは小太郎尾根の東面中腹に開けた平地で、小さな池(白根御池)がある。小屋は1999年4月の雪崩で壊され、仮小屋で営業していたが、2006年から新築オープン。キャンプ指定地でもある。池から南を望むとバットレスと八本歯の稜線が荒々しく迫ってくる。ここから大樺沢二俣への登山道があり、樹林の中を下り気味に約40分で着く。
 池の背後、帯状に延びた草付きの急斜面に付けられた登山道を登る。小石がごろごろして歩きにくい。ダケカンバ、ミヤマハンノキなどの背丈が低くなり、ハイマツが現われると展望が開ける。左から大樺沢二俣からの登山道が合流する辺りからは、シナノキンバイの大群落があり、7月中旬には黄色の花で覆われる。急な登りを終えると小太郎尾根の稜線に飛び出す。
(白根御池小屋から約2時間半、下り約1時間半)

草すべりのお花畑 北岳肩ノ小屋

 北には甲斐駒ケ岳や鳳凰山、八ケ岳、南に北岳、富士山が姿を見せている。南へ北岳肩の小屋を目指す。小ピークを越えたり巻いたりの意外と手間がかかる登りが続く。シオガマ類が目だつ。ライチョウが見られる稜線でもある。急な坂を登ると肩の小屋が建つ台地に出る。小屋は標高3,000メートル。北岳の左に端正な姿の富士山がある。小屋から一段下がった平地がキャンプ地になっている。
(小太郎尾根に出た所から約30分。下り約20分)

 小屋からは広い斜面を行く。右から両俣からのコースが合流し、稜線の西斜面を登り、北峰の裾を巻いて最後の登りになる。山頂は思っているより広い。日本第2位の高峰にふさわしく360度の展望が楽しめる。
(北岳肩の小屋から約50分。下り約40分)
※注意
 紹介した登山コースは、あくまで参考です。コースタイムは人によって違いますし、登山道も変化があります。登山前にガイドブックや登山記録を調べ、自分の判断で登山計画をたてて下さい。遭難した場合、捜索が速やかにできるよう登山計画書を登山口で提出して下さい。各登山口にボックスがあります。山小屋でも受け付けます。この南アルプスNETから山梨県警察本部のホームページにリンクすれば、インターネットでも登山届を出すことができます。個人の責任でしっかりとした計画をたて、安全で楽しい登山ができるようお祈りします。

甲斐駒ヶ岳/八ヶ岳/肩ノ小屋